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躰道の3テーマ

この記事では躰道という武道がどのようなテーマ(課題)をもって建武されたのか…
その3テーマを紹介します。

テーマ1:体育的な武道

武道は時代の変化とともにその性質をかえてきました。
古くから殺傷的な武道として始まり、近代では国防的な武道へ。

そして現代では体育的な武道へと変遷しています。

躰道は20世紀後半に誕生し、現代の武道として護身活命を課題にしました。

 

そこで、精神と肉体の形成・発達をはかり、あるべき姿の人間形成を求めることで体育的な武道としての方向性を決定しました。

 

 

通りすがり
技に殺傷性を求めないのはそういうことか…
(エグい技はあるけど…)

 

テーマ2:普遍的な倫理を実践

躰道は現代の武道として、現代社会において人類の普遍的な目的である
自由・平等・平和・幸福の実現のため、
下記、3つの徳目を設定し、普遍的な倫理を実践することを課題としました。

 

1.真実
あらゆることの前提となる絶対の真理であり、嘘・偽りのないこと。
2.正義
自由と平和のため、人や社会が果たすべき正しい道。
3.仁愛
平和や幸福の実現のため、他者をいつくしむこと。

 

躰道は武道である以上、相手との攻防があり、そこには必ず『武』あるいは『力』が存在します。

 

それゆえ、ここで紹介した3つの徳目
真実・正義・仁愛をもって『力』をどのように使うかが非常に重要です。

 

世界中の歴史が示すように、『力』を短絡的に誤って使うと必ず失敗に終わります。
それはたとえ正義であったとしても、真実仁愛が欠落しているからです。

 

よって、3つの徳目をもって
普遍的な倫理を実践していかなければなりません。

 

 

テーマ3:理性的に理念を確立

これは簡単に言うと、『躰道の在り方を考えていきましょう』ということです。

 

え……?
考えていきましょう?

 

「…..決まってないのか!」
と僕も最初は思いました。

 

でも、これは非常に躰道らしく、躰道の魅力でもあるテーマです。

 

現代においては、「武道は人と人が戦うので否定すべきものだ」と考えることができます。
武道を『道具』としてみた場合、この考えは否定できるものではありません。

しかし、『在り方』に着目した時に、高次の状態で別の結論を導きだすことが可能です。
(弁証法の理論)

 

よって、時代とともに武道の価値も変化するので躰道の武道としての価値を常に更新し続けるために理性的な創意のもと理念を確立してゆくことが必要です。

 

通りすがり
躰道の『創造進化する武道』としての一面だ…!

 

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