この記事では躰道の特徴を『躰道教範』より抜粋し、
外面・内面・一般的のそれぞれの観点から紹介します。
躰道の特徴【外面】
まずは、躰道を動きや形などの外面的な特徴から紹介していきます。
躰道とは、体軸を旋・運・変・捻・転という五つの操体法をもって、
攻撃目標となる体をかわし防御しながら身法・手法・足法を用いて、攻防実技の効果を発揮する武道である。引用:「21世紀の武道 躰道教範 上巻」
体軸とは、実技を展開していく際に中軸となる脊柱の軸の事です。
・技をかわすために体軸を変化させる。
躰道の動きは派手に見えるんだ…!
躰道の特徴【内面】
つぎに、躰道のその性質と精神との関係などの内面的な特徴から紹介していきます。
躰道とは、人間のもって生まれた全ての動きと、あらゆる現象とを調和させる究極の中に、真の奥義としての自他の共存共栄をもとめ、そのために変革発展し続ける武道である。
引用:「21世紀の武道 躰道教範 上巻」
細かく分けて見ていきます。
精神的、肉体的な全ての動き
武術としての攻防展開だけでなく
自然現象や社会現象も含む
”調和させる究極の中”
①自己の存在と護身
②他者の存在と攻撃
③自他の存在と完全防御
これらを理性的に意識したうえでの、
”人間のもって生まれた全ての動き”と
”あらゆる現象”が調和された
究極の理想状態
躰道の特徴【一般的】
つづいて躰道の性格を一般的にまとめます。
躰道の性格を一般的に規定した場合、躰道教範では下記の通りに記されています。
躰道とは体気・動功・制御と人間・社会・自然の在り方をエネルギーと関連させ、意思的・目的的に訓練し、理性的・実践的に他へ働きかけことができる
自己を形成し、社会へ還元していくための武道である。引用:「21世紀の武道 躰道教範 上巻」
細かく分けて見ていきます。
実技の理法と呼ばれます。詳しくは別の機会に説明します…
エネルギーとしてを形を変えて天・地・人へ
結びつけるという事です。(別の記事で説明します…)
(後日、別の記事で紹介します…)
まとめ
最後にこれまで説明したものを総合的にまとめると….
躰道を総合的に規定した場合、躰道教範では下記の通りに記されています。
躰道とは、
体軸の変化によって
攻防を展開する
創造進化の武道である。引用:「21世紀の武道 躰道教範 上巻」
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